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成長ホルモン 注射 大人への効果と副作用
成長ホルモンは下垂体から分泌されるペプチドホルモン(アミノ酸20個以下がつながったものをペプチドと言ってタンパク質と区別します。)です。
その作用は名前の通りで、骨を伸ばしたり、いろんな組織を大人の身体に向けて成長させる作用があります。
小人症と呼ばれる、生まれつき身長の伸びない人たちがいるのですが、彼らの中にはその成長ホルモンの遺伝子に変異が入っているために成長ホルモンが出来なくて身長が伸びない人がいます(下垂体性小人症)。
そう言う、下垂体性小人症の人達に、亡くなった方の脳下垂体から抽出した成長ホルモンを注射すると劇的に身長が伸びるということが分かったのは今から50年ほど前のことです。
その頃には死体の脳から抽出するしかなかった成長ホルモン、ものすごく高額でした。
でも、その後の化学合成技術や遺伝子組み換え技術のおかげで、ヒト成長ホルモンがずっと安価に製造できるようになり、その効果が確かめられるようになると、成長ホルモンの作用は単に身長を伸ばすだけではないことが分かってきました。
1.皮膚の弾力性や保湿能力
赤ちゃんや子供の肌はみずみずしくて弾力性があります。
あれは細胞外マトリックスが豊富で、そこに保水する能力が高いからなのですが、その細胞外マトリックスを作り出す作用に関わるのが成長ホルモンの濃度なのです。
加齢により成長ホルモンが下がってくると細胞外マトリックスの量が減っていきます。
2.筋肉の再生能力
若いしなやかな筋肉、鍛えれば鍛えるだけ太く強くなります。
でも、いつのころからか、トレーニングしてもそれに見合うだけの筋肉が維持できなくなってきます。
それはなぜか?
ここにも成長ホルモンが関わります、成長ホルモン濃度が高いほど筋肉再生能力は高くなるのです。
3.バストアップ、女性らしい体つき
日本人のバストサイズはずいぶん大きくなってきました。
そのサイズアップとともに、成長ホルモンの濃度も上がってきたと言われます。
実際、成長ホルモンは乳腺組織と、その周囲に着く脂肪組織の細胞増殖を促し、張りのあるバストを作り出す力があります。
中学生くらいの成長期に成長ホルモン分泌が悪いとバストが小さいのはそのためです。
4.体脂肪が付きにくい
成長ホルモン濃度が高いと体脂肪が付きにくくなります。
これは成長ホルモン濃度が高いと筋肉が糖質を摂りこんでどんどん消費させるので、糖質が脂肪細胞に取り込まれて脂肪に変換されるのを防ぐためだと考えられています。
実際、成長期の若者が食べても食べても太らないのは成長ホルモンのおかげなのです。
と、いろんなことを考えてくると、成長ホルモンは若返りホルモンであることがわかります。
それなら年取ってからも注射すれば若返ることができるのか?
それとも、それは無謀なことなのか?
ここでは、成長ホルモンをどうやって上手に利用していけばよいのかについてまとめてみます。
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